DMM社長がビジネスを語る亀山塾で目からウロコ!詐欺関係から身を守る術を中心として濃い話でした!

DMMって知ってます?最初はアダルトからスタートして、アダルトで稼いだお金で証券をはじめ色々な事業に進出しているベンチャー企業です。

そんな飛ぶ鳥を落とす勢いのベンチャー企業、DMMを始めたのが亀山さんその人です。六本木のアクセサリー露天商に弟子入りし、全国を回ったり、加賀でレンタルビデオ屋を開業したりと様々な人生経験を積んでいる物凄い商売人ですね。半端じゃない。

マスコミへ顔の露出もしていませんが、2010年からは会社の信用のために取材には応じています。

その中で、私が声高に言いたいのは亀山塾シリーズを読んどけということ!

<目次>

 

マルチ商法について

亀山会長の知り合いの若い人が彼女が欲しいという事で、出会いがないならpairs でも登録したら?と提案したそうです。

その若い人がpairs に登録したら、マルチの人にパーティに誘われたとのこと。

(ちゃんと真面目に異性と出会えるサイトではあります。パーティに誘われたらマルチだと思った方が賢明です。)

 それからマルチ商法に話が移ります。マルチが合法かどうかの判断は"商品の売り買い"があるかどうか。

そして本質的な問題としては、友人に金銭的な利害関係を生んでしまうということだと喝破します。

一般的にマルチ商法は始めた人、初期の人しか儲からないという構造になっているのです。

また、これは言われてはっとした事ですが、マルチ商法には「労務費の観点がない」という事ですね。1,000円のものを売って500円の利益を得たとしても、5時間分の時間を使っていたら、1時間100円分の利益しかないということ。確かにそうだなぁと思いました。

亀山会長のLESSON1の結論はコレ。

マルチに限らず、自分たちがやろうとしていることとは、常に向き合わなきゃいけない。一番厄介なのは、人をだますこと以上に、自分をだますことだよね。普通は人をだましたら、罪悪感があるから「あぁ、悪いことしたなぁ」と、反省するじゃない。
でももし、自分までだまして、「あのときの俺、悪くなかったし」って思ったら、一生懲りないからね。まっすぐ自分自身と向き合えないやつは、自分を正当化して、しまいには「なんでみんな俺のことをわかってくれない」とか言い出して、孤独に生きてくことになるんだよ。

自省は大事ですね。気をつけないと。

 

FX詐欺の手口について

DMMは子会社にDMM FX を持っています。だからだと思いますが、FXで儲けているという人から話しかけられるとことから講義がスタートします。

DMM FX は売買時に手数料を取る手数料ビジネスですが、そのFXで儲けている人曰く、友人に100万円を預けて、月5万円づつ受け取っているとのこと。

亀山社長の見方としては本当に友人がFXで稼げる人なら、100万円預けて月5万円、年間で60万円もの利子を払わなくてもいけない人から借りずに銀行から借りる、と

したがって、色々なところからお金を集めて何もせずそのまま月の支払いに充てているだけにすぎないと言う事ですね。集めた金額が大きくなったところでドロンする作戦でしょう。なかなかわからないし、警察もドロンするまで動けない事が多いから金額が大きくなりやすいということです。

今回の亀山会長からのしびれた一言はコレ

20代、30代のいろいろなものを吸収しやすい時期に、時間をなにに使うかということは、アルバイトや、ましてやマルチ商法みたいなことではないかなと思う。てな感じで、俺なりのアドバイスをしておこうかなと思いました。

会社の業績も見れないやつが株を買うな

この講義については会社の業績の見方、PERPBRの見方を中心に説明されており、わかりやすかったので噛み砕いて書きます。

PERは利益ベースの会社の価値の見方。年に1億儲ける会社が、20億円と算定されていたとして、仮にその会社を買ったとしたら年に5%の儲け。それを悪くないとする見方。仮に100億円で売られていたら、利益が1億だけだったら年に1%しか儲からないので、将来年に1億以上儲かると踏んでいる、という事になります。その期待感をどう見るかという事がポイントになります。

PERは将来の利益を皆がどのようにみているか、という指標ですね。

 

もう一つの見方は会社を解散してうっぱらった時にいくらになるかという見方です。

これをPBRというのですが、不動産や現金から借金とかの負債を引いた純資産、会社には純資産と同等以上の価値があるんじゃないかという見方です。

今回の亀山会長の言葉で印象に残ったのは以下です。

投資するなら長期投資で

 

不動産屋のお買い得を鵜呑みにするな

不動産屋のセールストークとして、例えば消費税の導入前と導入後の例をあげています。消費税導入前はもうすぐ消費税が上がるので今買うのがお得、という。一方で導入した後は、駆け込み終了で売り手が弱気なので今がお買い得と言う。

その後亀山会長の話はセールストークに惑わされるなという話になるのですが、これが一番勉強になりました。

自分が信用されたり、好かれたりすることで受け取れる情報の質が変わるという話。

「仕事ができれば、人に好かれなくていい。それで損をしたこともないです」とか言う人もいるんだけど、「好かれたことで得をした」ってことがないから、自分の知らないところで損をしてても、知らないだけかもしれないよ。 

 この辺、グサッと刺さりました。

結局人は最後に好きか嫌いかで決める。

これは真実だろうなと思います。

例えば100億くらいの価値のあるものをAさんが売りに出すとするじゃない。入札になって親友のBさんが90億、よく知らないCさんが95億の価格を付けたとしたら、5億も高いんだから当然AはCに売るよね。さすがに好き嫌いで5億の損は出せないよね。
でも、AはBに言うんだよね。「実はさ、向こうが95億なんだけど、同じ額でよかったら、どうせ売るなら君に売りたいんだ」と。
Bは95億で買っても儲かると判断したら「わかったよ。君がそう言うんだったら、それで買うよ」ってならない?
そしたら、Cはせっかくいい価格を付けたとしても、当て馬にされちゃうわけよ。世の中には、入札とかあるかもしれないけど、好きか嫌いかで裏返っちゃうこともあるってこと。「実はさ……」っていう情報でね。
仕事ができる・できないという以前に、好きか嫌いかが意外と世の中を決めてるということだね。

色々と仕事を進めていく上で小手先のテクニックよりも誠実に対応したほうが最後は得をするという話です。長く信用を積み重ねた方が強い。

結局今日は何が言いたかったかと言うと、楽を考えないで、人を騙さないで、好かれながら、自分で考えて、自分に投資して、自分の力で稼ごうよって話。
そして長い目で見れば、悪いやつは勝手に自滅して、誠実なやつも、これまた勝手に誰かが支えてくれるよってこと……これは本当だよ(笑)。

身をつまされる話でした。