かくかくしかじかを泣きながら2回読んでマンガへの興味が復活した

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かくかくしかじかを買いました

アマゾンのセールがあったこともあって、ものすごく久しぶりにキンドルでマンガを買いました。マンガがあるとマンガしか読まなくなるのではないかという懸念があったので、ちょっと避けてたところがあったのですが、アマゾンのセールを期に前から気になっていた「かくかくしかじか」を買いました。読み始めたら止まらなくなってしまい、気づいたら5巻一気読みしてしまいました。

正直に告白すると、気づいたら涙目になってました。30オーバーのおじさんの涙腺崩壊です。

なんか物語の断片が自分の人生のシーンと重なっているような気がしたんで、つい感情移入してしまいました。

完全に予備知識ゼロで読みたい人はこの記事をそっ閉じしてください。是非、私が味わった感動を味わってほしいです。

 

一般的に紹介されているストーリー 

これまで決して描かれなかった、東村アキコの半生がいよいよベールを脱ぐ…!少女まんが家を目指していたあの頃を、強烈なキャラとエピソードで描き出す、笑えて泣けるコミックエッセイ、いよいよ始動! 

読んでもらいたいので詳細は省きますが、このマンガは作者の東村アキコの自伝マンガになっています。マンガ家を目指している高校生、林明子(東村アキコ)が高校でマンガ家を夢見ている頃から、実際にマンガ家になって活躍していくまでを彼女の絵の先生である日高健三との関わりを通じて描き出しているコミックエッセイになります。

う~ん。文字にするとカタイですね。自伝というとカタそうでちょっと引いてしまいますが、クスッと笑ってしまうようなエピソードも多く、するっと読めてしまいます。

魅力的な登場人物

私が感情移入したのは、魅力的な登場人物がいたからに他なりません。サブ的な位置のキャラクターもとっても好きなのですが、やっぱり物語がこの2人を軸に進められる事もあって、キャラが輝いていますね。

 

林明子(東村アキコ)

ボーっとしている高校生からモラトリアム期間に突入した大学期、マンガ家になってからも終始変わらずお調子者だが憎めない。感情の振れ幅が激しそうだが、絶対いい人だと思う。

 

日高健三

主人公の通う絵画教室の先生。いかつい。全部命令口調なんですよね。とっつきにくい人だったんだろうなぁと思います。絵に対する情熱がスゴイ、アツい人。松岡修三の絵画版といったらいいのでしょうか。気になりすぎて調べてしまいました。

本名は日岡兼三さんという方です。

 

実際の写真もいかつすぎでしょう。こんな人が竹刀振り回してたらつかまりますね。きっとみんな先生の事好きだったんでしょうね。作中に絵画を始めるのが遅かったという事が書いてありました。だから、教え子にはしっかり学んでほしかったので、美大受験にこだわられていたんでしょうかね。 

日高健三先生(日岡兼三)の元からは3人のマンガ家が巣立っているようです。かくかくしかじかを描いた東村アキコさんをはじめ、「EATMAN」の吉富昭仁さん、 「ZUCCA×ZUCA 」のはるな檸檬さんがいます。やっぱり魅力的な人のもとには人は集まるんでしょうね。スゴイ。

 

印象に残っているシーン

本筋に関わるところは今回は避けておきます。折角本筋にはなるべく触れずに書いてきたので、この路線を継承したいと思います。

描け!

日高先生が生徒に対してけしかける言葉。スッと自分の中に入ってきました。

思い出せば私も新入社員時代にお世話になった先輩も「手を動かせ!」と言っていました。マネジメントレベルには「やらない」ことで成果を出す仕事もあると思いますが、日常の仕事は手を動かさなくては始まりません。理解するプロセスは必要でも、悩んでいる時間は時間の無駄だということでしょう。仕事して、修正を繰り返す、こちらのほうが習得が早いです。まずは取りかかることが大事。その事を日高先生は知っていて、生徒に対して訴えかけていたのではないでしょうか。

先輩は私の異動後に病気にかかってしまい、会社をやめられたと最近知りました。まだちゃんとお礼が言えてないです。

 

やっぱり賞をとってます

 

 

かくかくしかじかが文化庁メディア芸術祭マンガ部門の大賞に選ばれたそうです。やっぱり面白いですもの。逆に文化庁メディア芸術祭マンガ部門の入賞作品を読んでみたくなりました。

 

まとめ

青春エッセイですね。私はとても好きです。ちょっと笑ってがっつり泣ける、そんなマンガです。特に社会人には、昔の自分の体験と重なったり思いをはせたり出来るマンガだと思いますので読んでみると楽しめると思います。私の中でエッセイマンガの中のお気に入りになりました。